08,09 - 2018

 

寝落ち……とは。goo国語辞典によると「何かをしている最中にいつの間にか眠ってしまうこと」と書いてある。語源はというと、「オンラインに接続中に寝てしまい、不本意ながらオフライン状態になってしまうこと(オンライン上でのやり取りがいつの間にか途絶えること)」ということだから割と最近生まれた言葉っぽい。そんな話はさて置き、僕も夜は大体寝落ちして夢の中にダイブする毎日を送っています。寝落ちという言葉を使うからには何か動作を伴ってる必要があるけど、それは言わずもがな音楽を聴くことでありまして。「音楽を聴く」ってそこまで能動的な作業ではない気もするので、上の定義に当てはまるのか微妙な気もするけど、今回はそんなことはどうでもいい。僕が思った疑問は、『眠りに就いて意識がなくなった後、耳に入ってくる音楽を脳は聴いているのか』ということ。

 

最近、寝る前に聴くのはRadioheadの『A Moon Shaped Pool』。コレ発売当時はそこまで良さは分からなかったけど、今年になってすごく愛聴してる(後で今回のベストアルバムとして出てくる)。僕は寝る前のプレイリストとか作らないので、大体アルバム単位で聴く方が多い。一曲目から順に。そして、かなり高い確率でアルバム途中で寝落ちする(寝付きが悪い時や異常に変な作品を聴いてる時はアルバム1枚聴いちゃうことがにあるけど…)。僕調べでは、眠りにつくまでに聴く曲数は平均4曲。1曲4分とすると、大体15分強くらい。本当に眠たい時は一曲目で寝落ちするけど。『A Moon Shaped Pool』を例にして説明すると、M2「Daydreaming」は聴くけど(意識アリ)、M11「True Love Waits」は確実に聴けない(意識ナシ)。あんなに心震わす感動的なクロージング・トラックが耳に流れ込んでるのにかかわらず、僕は夢の中で何をやっているのだろうか…。いや、実は心のどこかが反応して目から涙が流れているのではないだろうか。

 

気になったのでテキトーに調べてみた。

 

『眠っている間でも「耳」は聞こえているのか』

 

結論から言うと、「聞こえている」らしい。音としての情報は鼓膜を刺激して脳に届く。しかし、その音が脳に認識されるには、あるフィルターを通過する必要があって、その条件というのが、その情報が安全 or 危険 か。危険な音(聞き慣れない音)は、警告を出すために脳に伝わるけど、安全な音(聞き慣れている音)はその必要性がないため、音の刺激が脳に届いても、脳が受け止めない、つまり認識しないそう。

 

音の認識というが、どこまでのものなのか分からないから断定は出来ないけど、恐らく感情を司る扁桃体にまで情報が伝わらない(認識しない)っぽいから、つまり僕が意識ナシで聴いてる「True Love Waits」で、涙を流すことは無い可能性が高い(ショック)。

 

昔、質の高い睡眠を追求してた時期が少しだけあったんだけど(我ながら謎)、そのために効果があるとされるクラシック音楽のCDをレンタルしたり、川のせせらぎや小鳥の囀りが聞ける音源をYouTubeからパクったりして、眠る前にガンガンかけてたの思い出した。そして、その効果が全然がなかったことも…(むしろ寝付きが悪った記憶)。

 

個人にとって安全な音、聴き慣れている音であれば、ダンスミュージックだろうがハードロックだろうがメタルだろうが関係ないんだね。寧ろ変にリラックスした音楽を流すより脳にとっては全然いいんだろうな。(眠りについてから以降は分からないけど)

 

ダラダラ書きすぎた。

では、8&9月分。

 

 

 

 

 

 

 

8月

 

〈新譜〉

 

Physical / Gabe Gurnsey

 

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Personal Best / Chelsea Jade

 

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WELCOME TO PARADISE (ITALIAN DREAM HOUSE 89-93) VOL. Ⅲ / Various Artists

 

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Black Noise 2084 / DJ Khalab

 

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Golden Hour / Kacey Musgraves

 

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Souldier / Jain

 

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〈旧譜〉

 

Impressions (1963) / John Coltrane

 

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Live at Birdland (1964) / John Coltrane

 

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A Love Supreme (1965) / John Coltrane

 

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John Coltrane and Johnny Hartman (1963) / John Coltrane

 

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A Night at Birdland, Vol.1 (1954) / Art Blakey

 

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A Moon Shaped Pool (2016) / Radiohead

 

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Africa/Brass (1961) / John Coltrane

 

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Coltrane (1962) / John Coltrane

 

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 【雑感】

 

3ヶ月間でJohn Coltraneの作品をザーッと聴いてみる、『夏のJohn Coltrane祭り』が今月でようやく終了。合計24作品聴きました。3ヶ月もあれば聴き込めるやろ…と高を括ってたけど、うーん、微妙。内6作品程度はまだ十分に聴けてない気がする。これはコルトレーンに限らずそうだけど、すごく気に入った作品は何度も再生するタチなので、例えば『My Favorite Things』や『Olé Coltrane』なんかは浴びるほど聴いたし、好き過ぎてImpulse! Records以降の作品を聴くまでには結構時間がかかった。

最終的にJohn Coltraneのベストアルバムを挙げよ、と言われたら、今のところだと、

 

『Soultrane』

『Settin' the Pace』

『My Favorite Things』

『Olé Coltrane』

『Africa/Brass』

『Coltrane』

 

かな。ここから絞るのは難しいけど、年末のエントリーでは今年聴いたジャズ・アルバムのランキングを作る予定なので、その時までにはしっかり聴き込む予定。

 

今年から始まったフジロックのライブ・ストリーミング中継。ケンドリックのライブは配信しないとアナウンスされ絶望しながらも惰性で見てましたが、お目当てのAnderson .Paakまでに暇潰しとして見たKacey Musgravesがものすご~~~~く良かった!まず1番に驚いたのは彼女の歌力。歌唱力は勿論なんだけど、歌声の指向性の高さ、密度が他と段違い。軽く歌っても耳に最短距離で真っ直ぐまっすぐ歌声が響いてくる。携帯からの音響程度でこんなにも感動するんだから、生で観てた人の方がもっと感動したと思う(実際、会場で観てた僕のフォロワさんもそのことについて言及してたけど)。

そして、中継映像の中で、SuchmosのYONCEも感謝してた苗場の木々達が曲の間奏中とかにしれーっと映るんですよ!この演出が地味に良くて、歌のヒーリング効果を更にを高めてた(カメラマンさんナイスお仕事!)

思えば冷房がガンガンかかったリビングでiPhone 6sの画面を通しながら見てたはずなのに、その時は会場の原っぱに座って、その場でライブを観てるのかと勘違いするほどの威力でしたね(幻)。

このライブを観る前はケイシーちゃんのこと、外見もパリス・ヒルトンぽいし、衣装も派手だし、Luke Bryanらと同じ「チャラいカントリー」勢の1人と思ってたんです(失礼)。最新アルバムはリリースされて直ぐにサラッと聴いたけども、メディアの高評価の割には普通のポップスにしか聴こえなかったし、チャラいアーティストという先入観も相まって印象も微妙だった(後で知ったけど、LGBTへの肯定やウィード賛歌とも取れる歌詞が高評価の一つの要因だとか。それがカントリーという保守的なフィールドから、というのも)。それがライブ映像を一つ見たくらいで全てが180°変わるんだからね…(驚)。今年のサマソニTwitterのフォロワーさん達と同行させていただいたのですが、1人だったら決して観てなかったであろうアーティストを幾つか見たんだけど、それが思いの外良い人多くて。そんなこんなで、如何に自分がジャンルや評価や先入観に囚われてることを実感したというか、そういうのを全部解き放ってフラットな感覚で音楽を楽しめれば、音楽鑑賞ってやつは、まだまだ面白いものにすることが出来ると思った次第でございます。ってか、こういうのって音楽だけじゃくて、その他の趣味とか人生においても重要だと思いますけどね。ほら、ケイシーちゃんのライブから人生まで語っちゃうんだから、フジロックの運営さんは早くあの中継映像を再配信するべきだと思う(ガチ)

 

もうケイシーちゃんのことを書きすぎて頭がパンクしそうだけど、8月はなんと言っても待望だったJainの新作が最高だった。前作で顕著だったアフロビートやレゲエに加えてラテンもアラビア/インド音楽も取り込んで多国籍具合に磨きが掛かっております(カラフル)。これだけ詰まって10曲31分!フェイバリット・トラックは美しいシタールの上に「クライマン♪クライマン♪オフマン♪オフマン♪」のキャッチーで激可愛いフレーズが乗っかる「Oh Man」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月

 

 

 

 〈新譜〉

 

Nuova Napoli / Nu Guinea

 

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Resistance / Brandon Coleman

 

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Something to Feel / Mac Ayres

 

 

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All Ashore / Punch Brothers

 

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The Dream My Bones Dream / Eiko Ishibashi

 

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Hunter / Anna Calvi

 

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〈旧譜〉

 

4444 (2017) / Sam Gendal 

 

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Ginuwine…The Bachelor (1996) / Ginuwine

 

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Further Adventures of Lord Quas (2005) / Quasimoto

 

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Carte Blanche (2007) / Phat Kat

 

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2K8: B-Ball Zombie War (2007) / Various Artists

 

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An Ancient Observer (2017) / Tigran Hamasyan 

 

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The OOZ (2017) / King Krule

 

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One Nite Alone…Live! (2002) / Prince & The New Power Generation

 

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Maiden Voyage (1965) / Herbie Hancock

 

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Shadow Theater (2013) / Tigran Hamasyan

 

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一時的なものと思われた80sリバイバルですが、この息の長さは何故なのかを考えると、やはり2016年に亡くなったPrinceの死が関係してないとは言えなくない。Pitchforkが十数年振りに改変した80年代ベストアルバムがPrinceの再評価を決定付けた気もするけど、彼の場合はアルバムもそうだけどライブ音源の評価も積極的に進めるべきだと思う(理由は言わずもがな…)。というわけで Prince初の公式ライブアルバム『One Nite Alone…Live!』、これもやばい代物で尺が長いのもあって2ヶ月間聴きまくってた。

『Rainbow Children』直後のものということもあって、前半のDisc 1はその収録曲がメインを占める構成。フォロワさんから前に聞いたけど、この時期のPrinceってミュージシャンズミュージシャンとしての評価も高まってたのもあって、演奏レベルも最高クラスまで達してた時代なんですよね。そんなわけで、『Rainbow Children』の楽曲自体が尺が長くて演者の見せ所が多い部分が多いこともあるけども、凄腕プレイヤーのスキルフルな演奏がこれでもかと楽しめる(演奏の自由度も高い)。

まあ浅いファンの僕がすると、これまで3つほど見た/聴いたプリンスのライブ音源は全て演奏も何もかもが異次元だったので、そこまで差異があるかは分かりませんが(苦笑)。

「Family Name」から始まるベスト盤的内容のDisc 2は当然のごとく全曲やばいけど、一つ挙げるなら「Adore」かな。言わずと知れた大傑作『Sign O' the Times』のラストを締めるこのナンバーですが、Princeが「Until the end of time…♪」と歌った瞬間、絶叫に近い観客の黄色い声援が約20秒間も!やっぱこの曲は大人気なんだなぁ。一部のファンは頭がおかしくなったのか奇声を上げてる方もいて大分カオスな雰囲気に。この時のPrinceの顔が容易に想像できるわけでありますが(あのニタ~っとした笑顔)、4:00辺りであまりの感動のせいか泣き出した観客に対してPrinceが「Don't cry don't cry……」と甘い声で宥める一幕があったり、曲の雰囲気的にもライブの終幕も近い……と思ったら、突然の「I Wanna B Ur Lover」から怒涛の大ヒットソングのオンパレード(詳しくはセトリ見てください)。さっき泣いててPrinceに宥められてた観客の方、感動が一周回って失神してんじゃないかと思うし、泣かせた張本人のドSっぷりも酷いよね…(笑)

とんでもないライブ盤やったな…と思いながらネットで調べてると驚愕の情報が。何とこのライブ盤の収録曲は、02年に行われた全米9公演のライブ音源をまとめたものだった。つまり、最高の演奏で最高のパフォーマンスが出来た曲だけを選りすぐって収録されたライブ盤……思わず「これぞPrince…」と唸ってしまいました(完璧主義者)。David  Bowieは去年、今年とライブ盤をリリースしてるけど、Princeも同じようにガンガン出して欲しいなぁ。特に今後のポップミュージックを担う才能に溢れた若い子達みんなに見て/聴いて欲しい。そして、Princeのエネルギーを十分に吸収し立派なアーティストになって将来僕を楽しませてほしい(願)。

 

 

Twitterのフォロワさんから教えて頂いたTigran Hamasyan、これは僕の中では今年の「Best New Artist」決定です。勢いそのまま佐賀で行われたライブにも行ってしまった。今聴いてもコレは何処に属する音楽なんだ…と思うけど、クラシックでもジャズでもエレクトロニックでも、何でもいい。ただ、「すごい音楽」として享受するのが1番いい聴き方な気がする。何故だか分からないけど、All MusicやAOTYで調べても、彼の作品って全然レビューされてないんだなぁ。こんなにスゴイのに。そう思うと逸早く彼をおさえたJTNCには感心する(上から)。『Shadow Theater』、ほんとスゴイ作品よねぇ…何なんコレ……謎……(今聴いてる)

 

 

ふう、疲れた。。。

 

あと三か月、頑張って書こう。。。

 

 

(終)