YGKの音楽日記

ブログ移動しました!気になった音楽のことを書いていきます!不定期っ!!

Lindstrøm - Six Cups of Rebel/Smalhans

Lindstrøm - Six Cups of Rebel/Smalhans

 

 

 

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躁状態

 

とあるSix Cups of Rebelのレビューにあった言葉なんだけど、この作品を的確に言い表す日本語を探していた自分にとって、「あーーー自分が探してたのはこの言葉だ……。」ってなった。

 

躁状態とは・・・「気分が著しく高揚した状態。陽気で開放的になり、興奮したり怒りっぽくなるなど、普段とは違う状態が続く。自信に満ちあふれ、いつもより多弁になるが、話題は次々と変わり、他人の意見に耳を貸さなくなる。」

 

らしいです。by コトバンク

 

ゼルダの伝説/時のオカリナ」 のガノンドロフとの最終決戦で、戦いの前ビリビリと大きな緊張感に包まれる中、ガノンドロフが不気味にオルガンを弾く一幕があるのだけど(この後アホだからすぐにナビィが使い物にならなくなる)、その時の戦慄のオルガンの音色をフィーチャーしたかのような緊迫感が半端ないアルバム1曲目「No Release」。多分、ゼルダファンはこの曲聴くだけでかなり士気が高まるし、「Six Cups of Rebel」を今以上に楽しみたい方はいち早く時のオカリナをプレイすることを勧めます(何書いてんだ俺状態ではあるものの、このテンションで今日は最後まで書いていきたい。もう知らん。3月28日)

 

まず、このアルバムはDJ Mixかのように曲が進むので、全7曲あるのだけど、殆どの曲と曲の間が繋がってる。ということで、「No Release」で士気をMaxに高めたのも束の間、次の曲、「De Javu」に移行するのですが、この曲がどこをどう見ても大名曲(!!!!!)でありまして、もしこのブログをご覧になってる運悪き方がまだ未聴だと言うのならば、今すぐに聴いてほしいいいい。。

 

 

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北欧Nu Discoの美しい透明感と(良い意味でのネチッこさはどこにいったのかと不安になるレベルで大量かつ混沌としたシンセが渦を巻く。あまりにカオスな音空間なせいで、「ジュワ---ン!!!」「ドヒャ---ン!!!」「グュワ-----ン!!!!!」という擬音でしかこの世界を説明したくなくなる。諦めたくなる。(ちなみにこの擬音はこの曲のみにとどまらず、全ての曲に通じる)とりあえず、音がヤバい。

厳しい批評でお馴染みのPitchforkは、当時、この曲を「Best New Trak」に選んでます。(後にも書くが、Pitchforkがこのアルバムで褒めたのは”この曲だけ”である。。。)

この「De javu」だけでもその膨大なエネルギー量に心身ともに疲労困憊になるのですが、続く「Magik」も前曲と同じテンションで続くというもはや暴挙の領域…。しかししかし、前二曲で既に気分が完全にHighになってるリスナーにとって、この混沌としたバーサク状態にも慣れが生じてしまうから、やっぱりLindstromはスゴいアーティスト。

曲説明は嫌いなので、もうすぐ終わりにしたい。。←とりあえず、アッパラパーな状態のままアルバムは進み、最後の最後で待ち受ける7曲目、10:30の長尺「Hina」。”最後の最後”というくらいだから、何となくガノンの姿を想像してしまうかもしれないけど、あんなヘッポコで弱小ではない。まさにアルバムのトリを飾るべき大曲で、思わず目をつぶって瞑想したくなるくらい本当に素晴らしい(これは割とガチで言ってる)。

 

 

youtu.be

 

というわけで、100m走かのごとく、その全てにエネルギーが満ち溢れたアルバムでございます。初聴きの時点からこのアルバムのことが大好きで(曲が好きというよりこのアホみたいなテンションが好きで)、2012年、このアルバムは、前作「Where You Go I Go Too」の時のように大きく取り上げられ、批評家からも絶賛されたのだろう、と思いネットで調べてみるも、何と真逆の大不評!!!!!(大号泣)

 

「少し聴いただけで落胆する」だとか、「彼は持っている力の使い方を誤った」というどっかで聞いたことのあるSFじみた批評もあれば、先ほどの曲説明でも触れた「Magik」なんかは、「ピッチダウンした感じが醜く、残酷極まりない曲調である」と、絶望を超えて爆笑してしまうまでの酷評っぷり。(ちなみに意訳だし本当に合ってるかは分かりません笑)

 

しかし、全てがこういう評価をしているわけではなく、Spin誌に至っては、2012/年間ベストアルバムのリストに入れちゃうくらいお気に召しており、実のところ評価はバラバラといった具合であった。何を隠そう前作「Where You Go I Go Too」(ちなみにこのアルバムは、今回のアルバムレビューNo2で(A+)に入れてます)が世界で大絶賛され、その次作への期待値も高かったはずだったと思う。となれば、このように意見が分かれるのは仕方がないのかもしれない(という風にポジティブに話を進める)。

 

ちなみに盟友・Prins Thomasはインタビューで、この作品についての感想を聞かれたものの、「彼はこの次に出すアルバムが良いよ」と明らかに気に入ってない感じで見事にスルーするからもう笑いが止まらない。

 

 

と、このThomasがインタビューで語ってた''この次の作品''というのが、に出る「Smalhans」であるのです。

 

最初聴いたときは、自分の中では''なかなか良い程度''だったのだけど、これが聴けば聴くほど味が出る。

7分を超える曲はなく、Lindstrom的にもNu Disco的にも少々尺が短めな楽曲が並ぶのだけど、北欧らしい繊細で美麗なシンセとメロディとクラブでも盛り上がりそうなサイケ/レイブ感が強めで、Nu Discoのアンビエント/バレアティックな側面が好みの方はもしかすると首をかしげるかもしれない。でも、比較的ダンス色強めな方面が好きな自分にとってこの音作りはかなりツボだった。そして何より、ウワモノのメロディがとてもシンプルなのも良いところ。家のピアノで数曲のサビを弾いてみたところギリギリ自分にもできた(笑)Calvin Harrisなんかもそうなのだけど、こんなシンプルでメロディで面白い曲が出来ちゃうのかーと毎度感心してしまう。

 

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あと、ミキシングを担当したのが何とTodd Terjeらしい。ミキシングの凄さを聴き分ける耳は生憎持ち合わせていませんので、その情報を得た時も正直ピンとこなかったけども、まあすごいことなんでしょう←。

アルバムは9曲〜12曲がベストと考える人間ですが、さすがに6曲は少なすぎますよ、Lindstromさん。でも、その年に「Six〜」を含む2つのアルバム出しちゃったんだから、そんな贅沢なことは言っちゃダメかな。

 

今この文章を書き始め2時間が経過した。前半は特に酷すぎて10年後この記事は黒歴史なものになるのだろう。それはそれでいいと思う(震え声)。

 

と、どちらも実に名盤でした。

我がNu Discoのパイセン、Skedgeさんに''Six Cups of Rebelが批評家から叩かれた''と悲しげに伝えたとき、「自分だけは愛でてやるんだ、という心意気はマジで大切」という名言を頂いたのだけど、その言葉だけでこのアルバムを聴く価値は十二分にあったのかもしれない。

 

 

 

新曲貼っとこ。

これまたかりエグいので。

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